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COLOR

株式会社COLOR

伴野友彦

一人ひとりの個性を最大限に生かすスーツ。
名刺代わりになるスーツを共に作るスーツのプロの伴走役。

今回お話をお伺いしたのは、株式会社COLOR代表取締役の伴野友彦さん。 滋賀県守山市にてオーダースーツブランド「DAVID LAYER (デビッド レイヤー)」の実店舗を手掛けている方です。 起業のきっかけや事業内容、今後のビジョンについてお話を聞いてきました。

15,000種類の生地を取り扱う「DAVID LAYER」

2012年に立ち上げたメンズのオーダースーツブランド「DAVID LAYER」。 スーツ以外にもネクタイやシューズ、ベルト、バッグなどトータルコーディネートで販売。実店舗は守山市にありますが、出張採寸も行なっています。 そもそも伴野さんがオーダースーツの存在を知ったきっかけは、交流会です。 当時は、オーダースーツに対して、1着20万、30万レベルのイメージを抱いていました。

いただいた名刺の裏を見たら、35,700円と書いてありました。既製品と同じくらいの価格です。 見た瞬間、思わず「え?こんなに安いんですか」との言葉が出てきました。 同時に思ったのは、世の中には、オーダースーツがこの価格で購入できることを知らない方が多いんじゃないかということです。 自分自身が発信して広げていくことによって、富裕層の方はもちろん、学生さんにも手が届く存在になったらいいなと思いました。

元々スーツが好きだった伴野さん。スーツについて学ぶ中で、さらにスーツの奥深さにのめりこんでいきます。 ただ、DAVID LAYERは最初から今のように多様な生地を取り扱っていたわけではありません。

最初は、取り扱う生地も取引先も少数でした。調べて取り扱い先を探したり、足を運び、電話をかけて取引をお願いしたり。 現在の取引先は、約20社。 生地も15,000種類くらい取り扱っているため、おそらく日本でトップクラスの量だと思います。

サイズ合わせだけじゃない、オーダー感のある深いご提案

オーダースーツと聞き、イメージしやすいのは、体へのフィット感。 ただ、サイズ調整をする店は、全国どこにでもあります。その中で、DAVID LAYERの特徴の一つに、選択肢の豊富さが挙げられます。

裏地が約1,000種類。ボタンも1,000種類以上。 何通りの組み合わせができるか計算したところ、100億通りのパターンがあることがわかりました。 2022年11月には世界の人口が80億人に達します。つまり、計算上、地球上の全員が違うスーツを着ることが可能です。 世界で1着、運命の1着です。

取り扱う生地やボタンが増えていく度に、マインドも変化したと語る伴野さん。現在も一般の方から芸能人、インフルエンサーまでさまざまな方の来店があります。お客さんから教えてもらうことも多く、取り扱う品も徐々に増えていきました。

多ければ多いほど、お客さんは悩まれます。 業者さんの中には、悩まれることに時間をかけたくないと、数を増やすことを避けておられる方もいらっしゃる。ただ、僕は逆に多ければ多い方がいいと思っています。 「あのスーツ屋、いい生地がなかった」「好みの生地がなかった」という声も、耳に届いていました。 それって一番良くないなと。それなら、「DAVID LAYERに行ったら、生地多くで悩むで」と言われている方がいいと思いました。

イメージしやすいのは、メニューが多い飲食店。1回足を運び、満足したら「今度は、別のあれを食べよう」と、次回来店のきっかけが生まれます。 伴野さんいわく、生地も同じ。 次の生地もイメージしながら、10種類くらいの中で迷うくらいが一番適していると判断しています。

結婚式や一生に一度の晴れ舞台など、色々なシーンでうちのスーツを名刺代わりになるような形で使ってもらいたいと思っています。一人ひとりの個性を最大限に生かしたい。 その思いから、名刺代わりになるような形でご提案しています。

伴野さんの提案には、豊かな想像力があります。 例えば、結婚式で使用するスーツの相談であれば、乾杯のシーンや友人との歓談など、色々な風景を想像しながら、プロとしての伴走役を務めています。

次の10年に向けて、DAVID LAYERの第2章開幕

2022年に10周年を迎えたDAVID LAYER。 最初の10年間、必死に走ってきた伴野さんに次の10年について、目指すことをたずねてみました。

滋賀県守山市の出身として、最初の10年は、滋賀県に恩返しをしたいとの気持ちをずっと持ち続けていました。 今もその気持ちは変わりませんが、次のステージは、新たに挑戦したいことがあります。 例えば、地方での店舗展開もそのひとつです。そして、もうひとつは、以前からずっと目標に掲げていた世界に通用する仕事。 一般のお客さんへの販売はもちろんですが、ミラノやパリ、NY、ロンドンなど、世界で通用する仕事にも挑戦したいです。

2023年、伴野さんは出張採寸でNYに行く予定です。 心にあるのは、EARTH(アース)内なら、どこにでも行くとの気持ちでした

世界で出張採寸をさせていただく。そして世界のイベントに参入し、世界に通用する仕事をさせていただく。 プラス、新しい事業も始めたいです。 オーダースーツとは、また少し違うけれど、リンクするような仕事です。ちょうど10年が経ち、第1章が終わる。 そして、まもなくDAVID LAYERの第2章が始まるようなイメージです。僕も未来を想像すると、ワクワクして眠れないときがあります!

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