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JINSEI SAIKOU

株式会社人生最幸

村田和哉

プロなんて無理
その気持ちを変えてくれた
経験と出会い


今回お話をお伺いしたのは、滋賀県守山市出身の元Jリーガー。

現在、株式会社人生最幸代表取締役の村田和哉さんです。

事業内容や「しがのわプロジェクト」の内容、Jリーグをまちづくりだと語る理由についてお話を聞いてきました。


プロなんて無理。その気持ちを変えてくれた経験と出会い。


野洲高校から大阪体育大学に進学の後、セレッソ大阪、清水エスパルス、柏レイソルなどでプロサッカー選手として10年活躍した村田さん。

2021年2月、現役引退と共に、滋賀県にJリーグクラブを目指す会社「株式会社人生最幸」を設立したことで、話題となりました。

現在の事業内容としては「ヴィアベンテン滋賀」のクラブ運営や、県内19市町で子どもたちに向けた「夢授業」開催を目指す「しがのわプロジェクト」、子どもや経営者向けの「講演活動」「ストリートサッカー」などがあります。


実は、法人設立の段階で、決まっていたのはクラブ運営事業だけ。

起業時点では、ストリートサッカーとも出会っていません。

ストリートサッカーとは、直径5mの囲いの中で行う新しい形のスポーツ。

商業施設やマルシェ、お祭り会場などでも開催できます。





「滋賀県にJリーグを!」という熱い思いはあったものの、滋賀県には、まだサッカーの文化自体がありません。

村田さんが探していたのは、ブームを起こすための火付け役のようなもの。


ビーチサッカー、フットサル、女子サッカー。いろいろ考えました。

「何かないか」と問いかけながら、全国各地に出向く中で、出会ったのがストリートサッカー。実は、僕、全く知らなかった。

でも、これは面白いなと。これなら年齢関係なく、みんなが参加できますから。





すでに平和堂や農園の庭、三重県鳥羽市にある答志島のプールサイドなど、サッカーグラウンドとは異なる場所でストリートサッカーを開催。

元Jリーガーの村田さんとのサッカーができるのは、参加者にとって何より有意義な経験でしょう。


僕が一番大事にしているのは、経験と出会い。

僕も子どもの頃、Jリーガーになるなんて夢のまた夢だと思っていたんです。

その認識を変えてくれたのが、人との出会いでした。





村田さんが小学生の頃は、Jリーグフィーバー。

テレビでプロの試合を見て「すごい」と思うと同時に「俺なんかがプロになるなんて無理。しかも滋賀県で」と諦めていたそう。


最初の出会いは、甲賀市出身の井原正巳さん。アジアの壁です。

「これが日本代表か!」と、めちゃくちゃカッコよく見えました。

でも、最初の時点では井原さんが滋賀県出身ということも知らなかった。

後から知ったとき「滋賀県の甲賀出身なん?じゃあ俺もチャンスあるんちゃう?」と思いました。

これが夢がリアルになった瞬間。この人でもできたんだから、俺もできるんじゃないか。

そう思わせてくれた存在でした。





幼い頃の村田さんの意識を変えたのは、“本物”に出会う感覚。

そして、2つ目の出会いは、2000年開催のシドニーオリンピックで金メダルをとった高橋尚子さん。

当時、高橋尚子さんが全国を巡っていて、守山市にも立ち寄ってくれたそう。


当時の僕は小学生。

マラソン大会で3位以内に入ったら、高橋尚子さんから賞状がもらえると聞き、参加して必死で走りました。

マラソン、めっちゃ嫌いなんですけどね。でも、3位に入って、賞状を受け取った。

高橋さんから「最後のラストスパート、すごかったね」と言われた感覚は、大人になった今も残っています。





自身の経験から、子どもたちにとって「本物に出会うか出会わないか」は、ひとつの差だという村田さん。

影響力のある人が、いろいろなことを伝える。夢をつくる。

元気や希望を生み出すことが、すべてだと感じたといいます。


プロとして10年。

その間にできるのは、子どもたちに触れ合うこと。

滋賀県には、Jリーグチームがありません。

じゃあ、僕の役割は、ふるさとの子どもたちに経験を伝えることなんじゃないか。

現役中から考えて動き、2016年ごろから、本格的に滋賀県での活動を見据え始めました。





県内の子どもたちに自らの経験を語る「しがのわプロジェクト」


地元である守山市の河西小学校からスタートし、滋賀県内19市町全制覇を目指す「しがのわプロジェクト」。

経験と夢を子どもたちに語ると「Jリーガー。すごい!」の声と同時に「村田さんだから、できたんだろう」と思われることもあるそう。


そうじゃないんだよ、という話もします。

日本一になったこともあるけれど、挫折ばっかりだよと。

海外挑戦に失敗。J2に落ちた。親父が亡くなった。どん底から俺は這い上がったんだぞという話。

そうすると、子どもたちが「あ、マジ?」という顔をするんですよ。そして「失敗してもいいんだ」と感じてくれます。





これまで小学校訪問がメインだった村田さんが、初めて高校生と対峙したのは、草津市にある草津高校。

650人の生徒の前で話し始めた際に感じたのは「ヤバい」との思い。


例えば「夢がある人?」と質問すると、小学4年生くらいなら全員手があがります。

6年生になると半減する。この法則でいくと、高校生はまずいなと思っていました。

草津高校で質問したところ、手があがったのは650人中、3人くらい。

これが現実。これを変えたい。大人になればなるほど、手があがる世の中にしたいと改めて思いました。





33歳で、ぶっとんだ夢を持っている。

滋賀県民140万人に笑われていると語る村田さん。

だからこそ、高校生と同じ。何も変わらない。一発やってやろう。

僕も頑張っていると話す言葉には、説得力があります。

講演会でも、毎回内容を変え、常にアップデート。

歴代の実績を話す材料に使うことはあるものの、現在の話や未来の話が大半を占めています。


僕も君たちも一緒やなって伝えるほうが、子どもたちも親近感を感じてくれる。

高校生から受け取った感想文、すごかったですよ。

「今まで夢がなかったけど、起業家になります。経営者になって儲けて、村田さんを支えます」って書かれていました。

僕、全員に言っているんです。ここには、サッカー選手をつくりに来ていない、と。

将来君たちが、滋賀県でめちゃくちゃ輝く、スーパー警察官、スーパー教師、スーパーお医者さん、カリスマ美容師、職業は関係なく、輝く人になってくれることにしか興味ないって。





子どもたちが、話に夢中になっていく姿が目に浮かびます。


Jリーグは、まちづくり。そして地域貢献スポーツ。


一般的には「Jリーグ=サッカー」のイメージが強い中、Jリーガーとして各クラブに行った村田さんが思うのは「Jリーグはまちづくり」だということ。

地域貢献スポーツ、地域貢献ビジネスとも言い換えられるといいます。

現在の事業の方向性とJリーグは、村田さんの中でハマっているのでしょうか。


可能性はあると思っています。例えば、僕はエヴァンゲリオンも好きなんですね。

だから「いつかエヴァンゲリオンとサッカーしたい。どうやったらできるだろう」と考えるわけです。

長浜市にある海洋堂龍遊館さんには、2mほどの大きさのフィギュアがあるんですが、これを貸してもらいたいと思いました。

ダメ元でお願いしたのは「僕をエヴァンゲリオンにドリブルを仕掛けた日本で初めての男にしてください」ということ。

しかも、タイミングよく、長浜のライオンズクラブさんと400人の子どもたちがサッカーをする機会があったんです。





グラウンドに持ってきてもらえないかと相談したところ、「子どもたちが喜ぶなら」と実現。

村田さんはエヴァンゲリオンにドリブルを仕掛けた、日本初の男になりました。

この経験から村田さんが得たのは、新しいスポーツの価値の創造でした。

エヴァンゲリオンが現れた瞬間、子どもたちは歓声をあげ、一気に集まってきたとそう。

サッカー少年たちがエヴァンゲリオンを見て盛り上がる姿は、龍遊館の関係者にとっても衝撃だったようです。


ストリートサッカー×エヴァンゲリオンで、これまでと違う人たちが集まった。

だからこそ「スポーツ×村田和哉」「スポーツ×フィギュア」「サッカー×フィギュア」にも、新たな可能性があると思っています。





すでに村田さんは、高齢者とのストリートサッカー、自治会のイベントでのストリートサッカーを開催。さらに、狙っているのは、商店街のアーケードでの開催。そして、琵琶湖にいかだを引っ張った上での開催を提案しているそう。


新たな可能性という部分では、まだまだポテンシャルがあるはず。

スポーツの文化は、唯一無二。この文化がこれから大事になってくると思っています。





前半では株式会社人生最幸の設立のきっかけや事業内容についてお聞きしました。

後半ではさらに村田さんを深掘りしてお伺いしていきます。


後編を見る





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