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SOFUN

近江八幡市

手操圭介

5千人の経営者を生み出し、日本を変えたい

今回お話をお伺いしたのは、承継問題の解決と持続的な企業の成長に取り組むSoFun株式会社取締役の手操圭介さん。 SoFunの原点や、地域に対する思い、目指している未来についてお話を聞いてきました。

SoFunの原点、みんなで継ぐ集団

SoFun株式会社の創業者である手操さん、吉川さん、平井さんの前職は、銀行員です。 2人は15年、1人は12年勤務したのちに、SoFunを設立しています。

それぞれが、地元の中小企業をはじめ、目の前の顧客と向き合い「どうすればいいだろう」と考え続けてきました。 今は、銀行もM&Aや人材紹介、コンサルティングなどに取り組んでいます。しかし、サポートする人はたくさんいるのに「自分で引き継いでやる」という人が全然いないと感じていました。

もしも「会社を継いでほしい」と言われたとしても、大会社のキャリアを捨てて、チャレンジすることはハードルが高く、そもそも日常のなかでそのような話と出会う機会は少ないでしょう。 たとえ出会ったとしても、個人が会社を引き継ぐだけでは、根本的な問題解決とは言えません。

もっと流動性が高く、もっといろいろな人がチャレンジできる仕組みを作る必要があると思いました。 たとえば、滋賀県出身で東京の大企業に勤めている方が「地元がもっと発展するように頑張りたい」と思っても、現状では経営者になる機会、ポストはほとんどありません。 世の中が、これを素敵なキャリアだと認識してもらえるような仕組みを作る必要がある。 サポーターだけが充実しても、地域は良くならないんじゃないか。それなら、みんなで継ぐ集団であればいいんじゃないか。ここにSoFunの原点があります。

事業承継は課題ではなく、地域企業が生まれ変わるチャンス

成長を志す組織に参画する人が増えれば、地域はきっと良くなるとの思いから、SoFunでは、自らが株式を100%購入し、後継者と共に手を取り合って経営するシステムを導入。 後継者候補としてエントリーした人の数は、数百名を超えました。

私たちは「なぜ経営者になりたいのか」の思いにスポットをあてて質問しています。 求めているのは、地元、中小企業やマネジメントへの思いが強く、しっかりした原体験にもとづいたモチベーションをお持ちの、能力のある方です。選考を通過し、お待ちいただいている方が、現時点で30名くらいいらっしゃいます。 当然、事業や会社に関することは、事前にディスカッションしています。 すり合わせをしたり、覚悟を決めてもらうタイミングをつくったりしながら進めているため、「信頼できるとチームに事業を託せる」と、オーナーの方にも好評です。

地方の事業承継の場合、銀行が人材紹介などで後継者候補を紹介するケースはあれど、株式の承継までサポートできるケースはほとんどありません。 また、責任の所在も曖昧になるなか、株式を100%買うSoFunからは覚悟が伝わってきました。

私たちは、事業承継問題に対して、解決すべき課題というよりは、地域の企業が生まれ変わる唯一無二のチャンスだととらえています。 ただ、M&Aの場合、一般的な年商一桁億円、従業員が数名から数十名の会社の場合、同業者に買われるケースがすごく多いです。だから、経営者が増えません。

一方、SoFunでは、経営者が変わり若返ることで、新たに発展させるためのチャレンジを行っています。 新たな後継者となるプレイヤーによる、新たな一歩を踏み出すことを目指しています。

地域には、地域の思いがある。家業を、事業に。

SoFunからは「この先、10年、20年先に続く会社を育てて成長させる」「雇用と売り上げを作る」「社会・地域に還元する」との思いが伝わってきます。

地方では需要が減少するため、撤退戦が起こると思っています。同業者50社のうち、20年後に残っているのは、おそらく10社か20社くらい。 ただ、株式の保有が安定していて、未来を目指すビジョンを描いている、そんな若い経営者が地域にいなければ、一体どこに集約されるのだろうかと思うんです。

県外の会社に集約された場合、地域の会社の立ち位置は、支店。 「それじゃダメだ」との思い、「経営者をやりたい人は、もっといるのでは」との思いから、手探りで始めたという手操さん。

いざ募集してみると、想像以上に興味を持っている方がたくさんいました。 経営者になるための王道は、起業や経営者一族の長男・長女に生まれること。 でも、素質もやる気もあるけれど、機会がなくできなかった方や、1人で経営者をやるよりも、大企業の幹部をやるほうが、広がりがあると感じていた方などはたくさんいらっしゃいます。

情報収集し、さまざまな人と出会うなかで、SoFunのビジョンに共感し、チームの一員として事業承継をする選択肢に興味を持つ人の数は、SoFunのこれから、地域のこれからの未来に希望を持たせるものといえそうです。

私たちは「家業を事業に」と言っています。 家業で今まで培われてきた素晴らしい事業、まだまだ見どころのある事業を将来に繋げることを描いています。 経営者として関わる人には、基本的に経営者業務、社長業務を一任しますが、孤独にならない様に近い距離で、経営者としての成長と事業の改善をSoFunがサポートします。 そのうえで、後継者には事業の発展と同時に社内外から後継者を育成し、次世代に繋いでいくというミッションを背負ってもらっています。新しい風が吹き会社が成長したのちに、別の場所に行く選択肢も得られます。

公式サイトにも掲載されていますが、吉川社長自ら資金調達も含め、覚悟を持って飛び込み、事業承継をやり切っています。 思うだけでなく、実行した人の言葉の説得力は、とても大きいです。

私たちは、「地域には、地域の想いがある」と思い。地域経済を「面」で見ます。 集めるのは、地域でトップをはっている地元の人、後継者になる人と一緒にやろうという人。そして、何かあればすぐにサポートできる体制を整えます。 初めてチャレンジする人ばかりですから、すべてがうまくいくとは限りません。 だからこそ、必要に応じてサポートに入れる環境は重要です。万が一うまくいかなかったときには、代わりに経営者として動ける環境がなければ、事業も、私たちを信頼して託してもらうことも成り立ちません。活動地域ごとに会社を分けたのには、そういった理由もあります。

5千人の経営者を生み出し、日本を変えたい

私たちが目指しているのは、5千人の経営者を生み出すことです。 これが実現すれば、日本が変わると思います。今は、東京で大企業に勤めている人が「地方に行って、従業人数名の会社を継ぐ」と話したら、おそらく「なんだか、かわいそう」と思われてしまう世の中でしょう。 会社のトップをはることは、しんどいですが、やりがいのあることです。目の前の人たちの人生が変わっていく姿を目の当たりにできる。これは、サラリーマンではできないことです。 仕事として素敵なキャリアのため、どんどんチャレンジしてもらいたいです。

銀行員という職を飛び出し、自分たちの人生の大きな保険を外したうえでチャレンジを続けるSoFun。 後編では、起業のきっかけや3人の共同創業によるメリットについて、さらに詳しくお話を伺いました。

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