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NEW HEIGHTS.

株式会社New Heights.

長谷川直輝

「自分を信じる」
日本一のブランドを目指す
起業家が伝えたいこと

前編に引き続き、

株式会社ニューハイツ代表取締役の長谷川直輝さんにお話を伺いました。

後編では、失敗したことや起業を目指す次世代の方へのメッセージをお届けします。


経営リスクと向き合い、リスクを減らす


目標に伴う会社の規模、資金的な面も考えると、上場は必須と語る長谷川さん。

急成長にはリスクを伴うものですが、事業のリスク、失敗談についてたずねてみました。


僕たちは在庫を抱える商売ですから、常にリスクはあります。

小売店さんからの発注、自社のECやAmazonでの販売などもありますが、商品はある程度見込みで生産する必要がある。

ただ、必ずしもつくったものが全て売れるわけではありません。

サンプルも同じです。1型つくるために何回も修正します。

サンプルを持って行ったとしても、必ずオーダーをもらえるとは限りません。

このリスクを減らすためには「ランナーが本当に欲しがっているものは何か」を考えてつくることが重要です。

そして、メーカーとしてヒット商品を生み出し続けることができなければ生き残ることはできません。



中でも一番キツいと感じたのは、事業の銀行口座残高が数千円になったこと。

当時の精神状態は、かなり落ちていたそう。


実は、前澤ファンドにも応募しました。

十数万円しかない個人通帳から、10万円を入れました。

でも、初っ端から切られましたね。めちゃくちゃなことを書いたので、ある意味納得ですが。

その後、運よく銀行融資を受けることができたから、今があると思います。



会社を続けるだけなら、お金があればできる。

でも、自社製品や仕事がうまく回っているかと言われれば、

まだまだ。いかに回していくかが課題と語る長谷川さん。


今の時点での社長としての決断、調整の決め手は、自分自身の勘。

全然参考にならないと思います。

ただ、融資に関しては、2、3年は問題なく行けるように、資金をプールしています。

通常融資と実質金利ゼロで融資を受けられる枠で、満額。運営資金に充てるのは、もったいない。

新製品をつくったり広告を打ったりする部分に使いたいと考えています。




滋賀県で事業をするメリット


アパレル事業は、都内が有利。

世の中の状況を見極めつつ、できるだけ月に1回は東京に行き、常に最新の情報を仕入れるという長谷川さん。

滋賀県のランナーのスタイルと、都内のランナーのスタイルは全く異なるもの。

他にもディスプレイや価格帯、流行りを自身の目で見極めることに重きを置いています。

その中で、滋賀県で事業を営むメリットはどこにあるのでしょうか。


サンプル制作後のテストは、必ずフィールドで試しています。

素材が合っているかどうか、体感的なテストも行います。

滋賀県は、人も少なく道が広いのでテストに向いている場所です。

名古屋、大坂方面にも出張しやすいのも魅力です。




さらにスポーツ量販店やセレクトショップに営業に行くと、

滋賀県であることに興味を持ってもらえるそう。

ニューハイツという名前で、日本のブランド。

滋賀で取り組んでいること自体が、ひとつの武器になっているといいます。


東京には、いろいろなブランドがあります。普通にしていたら埋もれるだけ。

ここ、米原で取り組んでいることにより、埋もれずに独立したポジションを築くことができれば、

滋賀県でやる良さになると思います。あとは、地元の人が応援してくれるというのも、やっぱり大きな魅力です。

ユニクロは山口県発祥。スーツのアオキは長野県発祥。東京発で大きくなった会社ばかりじゃない。

僕は、流行らせるよりも、根付かせたい。その文化は、地方の方が根づきやすいんじゃないかと思います。



アフターコロナ、ウィズコロナの時代


社会環境が大きく変わり、リモートワークが増加。

東京から地方への流れも生まれつつある印象ですが、ニューハイツの事業として、変化はあるのでしょうか。


正直、あまり変わりません。

ただ、滋賀県にUターン後、元々オンラインでの商談を想定していた流れは加速しました。

ただ、やっぱり初めての会社や担当の人とのキックオフのときは、

必ず対面しておいたほうがやりやすいなと感じます。

画面越しの場合、時差もあり、その場の空気とか熱量が伝わりにくいですね。



初回は会い、その後はオンラインを活用することで、

お互いに時間面、金銭面のメリットが得られます。

オンラインの流れの加速化は、地方で事業を営む上で大きなメリットといえそうです。


10代、20代の起業家を目指す人へのメッセージ


「自分が新しい文化をつくりたい」というくらい、

高い視座を持っている高校生、大学生へのアドバイスをお願いします。


カッコつけた言葉で言うと、「自分を信じる」こと。

日本一のスポーツウェアメーカーになるというのも、まず本当に自分が思わないと無理な話です。

仮に人に言ったところで「ふーん」「頑張れ」しか言われません。

でも、人から何を言われようとも、自分が思っていればいいんです。

そして、自分の中で確固たる気持ちを持っておけば、少しずつその方向に進みます。

あとは言葉に出すこと。プレッシャーにもなり、自分の目標実現度が上がります。

少しでも心の中に「無理かも」と思う気持ちがあると、段々無理な気がしてくるものです。

でも、強烈な芯のようなものさえあれば、いろいろなものを吸収しながら前に行ける。

まずは自分を信じて、目標を声に出して人に伝えてください。



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